アンプティサッカー日本選手権2018でひときわ目についた4人の選手を勝手に特集する。その名も「アンプティJAPANの未来」。
第3回目に紹介する若きアンプティフットボーラーはガネーシャ静岡AFCに所属する後藤大輝。日本中がFIFAワールドカップに熱狂した2002年に生を受けた。
後藤については、正直なところ記事化が困難なほどに情報が無い。2018年の日本選手権で「え?誰?あの巧い選手?」という声がスタンドから聞こえてきたほどだ。
それもそのはず。義肢装具士に義足の調整をしに行った際にアンプティサッカーの存在を知った後藤がガネーシャ静岡に連絡をしたのは今年の10月。日本選手権の1ヶ月ほど前の話だ。
生まれ持っての障がいで、生後1年で右脚の足首より下を切断しながらも、幼少期からサッカーと空手をしていた後藤は、空手に専念をするために高校サッカー部を1年で退部。そんな折にアンプティサッカーに出会った。
その存在をアンプティサッカー関係者に知らしめることになった後藤は合同チーム①(TSA FC / ガネーシャ静岡)の選手として日本選手権に出場。クラッチの使い方がおぼつかないにもかかわらず、ボールを持ったときの時間と空間、そして仲間の使い方が優れていることは一目瞭然。彼の情報が一切ない中で観戦していた私は、未来を感じずにいられないこの新しいアンプティフットボーラーに釘付けだった。
「4年後のワールドカップ出場を目指してアンプティサッカーを続けていく」との決意を後藤から伺った。不足している経験をこの4年間で十分に積み上げて、世界の舞台で彼らしいフットボールを魅せて欲しいと強く願う。
■氏名:後藤 大輝
■生年月日:2002年1月12日
■身長:162cm
■利き足:左足
■出身地:愛知県
■サッカー歴:10年(サイドバック)
■脚に障害を持った年齢:1歳(先天性の障がい)
■好きなサッカー選手:長友 佑都 選手(ガラタサライSK|トルコ)
■憧れのアンプティサッカー選手:
・若杉 幸治(ガネーシャ静岡AFC)
■自身のストロングポイント
・パス精度
[SPECIAL THANKS 選手写真提供]
0コメント